赤い体に黒い斑点がある、ころんとした姿がかわいい「てんとう虫」。
春から夏にかけて、草むらや庭、公園などで見かけることがありますよね。小さな体で葉っぱの上を歩いたり、飛んでいったりする姿は、子どもから大人まで親しみやすい昆虫です。
実は、てんとう虫にはたくさんの種類がいて、見た目も食べるものもさまざまです。
今回は、そんな身近な昆虫「てんとう虫」について、生態や種類、模様の意味、幼虫の姿などをわかりやすく切り絵図案と共に紹介します。
てんとう虫ってどんな虫?
てんとう虫は、コウチュウ目・テントウムシ科に分類される昆虫です。
丸みを帯びた小さな体と、左右に分かれた硬い羽が特徴です。
よく知られているのは、赤やオレンジ色の体に黒い斑点がある種類ですが、黄色や黒色など、さまざまな色のてんとう虫がいます。
日本でも身近な場所で見ることができ、草むらや畑、公園、庭などに生息しています。
名前の「てんとう虫」は、漢字では「天道虫」と書きます。
太陽に向かって飛んでいくように見えることから、この名前がついたといわれています。
小さな体ですが、昔から人々に親しまれてきた昆虫なのです。

てんとう虫の代表的な種類
日本でよく知られているてんとう虫には、いくつかの種類があります。
ナナホシテントウ
てんとう虫と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが「ナナホシテントウ」です。
赤い羽に7つの黒い斑点がある、とても有名な種類です。
名前の「ナナホシ」は、「7つの星」という意味です。
ナナホシテントウの成虫は、主にアブラムシなどを食べます。
そのため、植物につくアブラムシを食べてくれる益虫としても知られています。

ナミテントウ
ナミテントウも、日本でよく見られるてんとう虫です。
ナナホシテントウとは違い、模様や色にかなり個体差があります。
黒い体に赤い模様があるものや、赤っぽい体に黒い模様があるものなど、さまざまなタイプがいます。
同じ種類なのに見た目が違うため、観察するととても面白い昆虫です。

てんとう虫の模様には意味がある?
てんとう虫の鮮やかな色や模様は、単なるおしゃれではありません。
赤や黄色、オレンジ色などの目立つ色は、外敵に対して「自分は食べないほうがいい」という警告の役割を持つと考えられています。
てんとう虫の仲間には、刺激を受けると黄色っぽい液体を出すものもいます。
この液体には、独特のにおいがあります。
鳥などの捕食者にとっては、あまり好ましいものではありません。
かわいらしい姿をしているてんとう虫ですが、自分の身を守るための仕組みもしっかり持っているのです。
てんとう虫の」切り絵図案

てんとう虫は何を食べる?
てんとう虫の食べ物は、種類によって違います。
ナナホシテントウやナミテントウなどは、アブラムシをよく食べます。
アブラムシは植物の汁を吸う小さな昆虫なので、農作物や園芸植物に被害を与えることがあります。
そのアブラムシを食べてくれるため、てんとう虫は農業や園芸の世界でも注目されてきました。
一方で、すべてのてんとう虫がアブラムシを食べるわけではありません。
植物を食べる種類や、菌類などを食べる種類もいます。
「てんとう虫=アブラムシを食べる虫」と決めつけず、種類によって食べ物が違うことを覚えておくとよいでしょう。
てんとう虫の幼虫はどんな姿?
てんとう虫の幼虫を見たことがありますか?
実は、成虫とはかなり姿が違います。
ナナホシテントウなどの幼虫は、細長い体をしていて、黒っぽい色をしています。体にはオレンジ色や黄色っぽい模様が入っています。
一見すると「これがてんとう虫?」と思ってしまうかもしれません。
幼虫もアブラムシなどを食べながら成長します。
そして、何度か脱皮したあと、さなぎになり、やがて成虫へと姿を変えます。
このように、てんとう虫は「卵→幼虫→さなぎ→成虫」という完全変態をする昆虫です。

てんとう虫はどこにいる?
てんとう虫は、草木がある場所で見つかることがあります。
公園の草むらや庭、学校の花壇、畑など、身近な場所でも観察できます。
特にアブラムシがいる植物の周辺では、成虫だけでなく幼虫を見つけられることがあります。
春になると活動する姿が増え、暖かい季節には草や葉の上を歩いているところを見つけられるかもしれません。
小さな昆虫なので、観察するときは植物を傷つけないように、そっと探してみましょう。

てんとう虫は幸運の虫?
てんとう虫は、昔から縁起のよい虫として親しまれている地域があります。
特にヨーロッパでは、てんとう虫が幸運を運んでくる存在として知られていることがあります。
日本でも、てんとう虫は子ども向けの絵本やイラストなどに登場することが多く、かわいらしい昆虫として人気があります。
赤い体に黒い水玉模様という特徴的な姿は、昆虫が苦手な人でも比較的親しみやすいデザインかもしれませんね。

てんとう虫を観察してみよう
てんとう虫は、とても小さな昆虫です。
だからこそ、じっくり観察すると新しい発見があります。
「何を食べているのかな?」
「どんな植物にいるのかな?」
「飛ぶときはどんな動きをするのかな?」
「幼虫はどんな姿をしているのかな?」
そんな疑問を持ちながら観察してみると、昆虫観察がもっと楽しくなります。
スマートフォンなどで写真を撮っておけば、あとから図鑑と見比べることもできます。
ただし、観察するときは捕まえたてんとう虫を長時間触り続けたり、無理に羽を開いたりしないようにしましょう。
小さな生き物だからこそ、やさしく見守ることが大切です。
まとめ|身近でかわいいてんとう虫
てんとう虫は、私たちの身近な場所で見ることができる、とても親しみやすい昆虫です。
赤や黒、黄色などの鮮やかな体を持ち、種類によって模様も大きく違います。
ナナホシテントウやナミテントウは、アブラムシを食べることで知られており、植物を守る働きにも関わっています。
また、幼虫は成虫とはまったく違う姿をしているため、成長の過程を観察するのも楽しみのひとつです。
公園や庭などで、てんとう虫を見つけたら、ぜひ少し立ち止まって観察してみてください。
小さな体の中には、私たちがまだ知らないたくさんの秘密が詰まっています。
かわいいだけではない、てんとう虫の不思議な世界。
そんなてんとう虫を切り絵でも!




















