宙舞うぶモモンガ/切り絵図案

大きな目とふわふわの毛、そして木から木へと滑るように飛ぶ姿がかわいい「モモンガ」。
森の中で暮らしているモモンガは、リスの仲間です。小さな体で木々の間を自由に移動する姿から、「空飛ぶリス」と呼ばれることもあります。
今回は、モモンガの特徴や生態、どんなものを食べているのか、どこに住んでいるのかなど、意外と知られていないモモンガの秘密をご紹介します。

モモンガってどんな動物?

モモンガは、哺乳類の中でも「げっ歯類」に分類される動物です。
見た目はリスによく似ていますが、モモンガには大きな特徴があります。それが、前足と後ろ足の間にある「飛膜(ひまく)」です。
この飛膜を広げることで、木から飛び降りたあと、空中を滑るように移動できます。
鳥のように羽ばたいて飛ぶことはできません。
高い木の枝からジャンプし、体を広げて風を受けながら、次の木へ向かって移動するのです。
その姿はまるで、小さなパラシュートを開いているようにも見えます。

モモンガは「飛ぶ」のではなく「滑空」する

「モモンガは空を飛ぶ動物」と思っている人も多いかもしれません。
しかし、正確には「滑空(かっくう)」しています。
飛膜を広げて空気を受けることで、落下するだけではなく、前方へ進みながら高度を下げていきます。
種類によっては、かなりの距離を滑空することができます。
モモンガにとって、この能力は単なる移動手段ではありません。
地面に降りることなく、木から木へ移動できるため、地上にいる天敵から身を守ることにも役立っています。
森の木々を立体的に利用して生活する、モモンガならではの素晴らしい能力です。

モモンガのかわいい特徴

モモンガの魅力といえば、なんといっても大きな目です。
モモンガは夜に活動する種類が多いため、暗い場所でも周囲を確認できるように、大きな目を持っています。
丸い顔と大きな目、ふわふわした毛並みは、モモンガのかわいらしさをさらに引き立てています。
また、体は小さいものの、飛膜を広げると意外と大きく見えます。
木の枝にちょこんと座っているときと、飛膜を広げて滑空しているときでは、まったく違った印象になります。

モモンガの切り絵図案

初めての切り絵

モモンガは何を食べる?

モモンガは主に植物性の食べ物を食べます。
木の芽や葉、果実、種子、樹皮など、森林にあるさまざまな植物を利用します。
種類や生息地によって食べるものには違いがありますが、森の中で季節ごとに食べ物を見つけながら生活しています。
特に樹木との関わりが深い動物なので、森林環境はモモンガにとって欠かせません。
木々が豊かな森があることは、モモンガが安心して暮らすための重要な条件なのです。

モモンガは夜行性

モモンガの多くは夜行性です。
昼間は木の洞(ほら)などで休み、日が暮れるころから活動を始めます。
夜になると木の上を移動しながら食べ物を探したり、仲間とのコミュニケーションをしたりします。
そのため、野生のモモンガを実際に見つけるのは簡単ではありません。
森の中で暮らしていても、私たちが気づかないところで活動していることが多いのです。
「森にいるのに、なかなか姿を見ることができない」というところも、モモンガの不思議な魅力のひとつですね。

日本にいるモモンガ

日本にもモモンガが生息しています。
日本でよく知られているのが「ニホンモモンガ」です。
ニホンモモンガは日本固有のモモンガで、本州、四国、九州などの森林に生息しています。
また、北海道には「エゾモモンガ」がいます。
エゾモモンガは北海道に生息するモモンガで、丸くて大きな目がとてもかわいらしいことで知られています。
北海道の森を代表する動物のひとつとしても親しまれています。

ムササビとモモンガの違い

モモンガとよく似た動物に「ムササビ」がいます。
どちらも飛膜を使って滑空するため、見た目だけでは区別しにくいことがあります。
大きな違いのひとつは体の大きさです。
一般的にムササビのほうが大きく、モモンガは小型です。
また、顔つきや体の形、生息する場所などにも違いがあります。
モモンガは木の上で生活する小さな動物、ムササビはそれよりもずっと大きな滑空動物、と覚えると分かりやすいでしょう。

モモンガはどうやって木から木へ移動する?

モモンガが滑空するときには、まず高い場所へ登ります。
そして、枝の先などからジャンプします。
空中で手足を広げると、前足と後ろ足の間にある飛膜が大きく広がります。
飛膜が翼のような役割をすることで、モモンガは空中を滑るように進んでいきます。
着地するときには、前足や後ろ足を使って木の幹や枝につかまります。
何度も木から木へ移動する姿を見ると、小さな体のどこにそんな能力があるのだろうと驚いてしまいますね。

モモンガが暮らせる森を守ること

モモンガは森林環境に強く依存して生活しています。
木の洞を休む場所として利用したり、木々の間を移動したり、植物を食べたりするためです。
そのため、森林が減少したり、木々が分断されたりすると、モモンガの暮らしにも影響が出る可能性があります。
モモンガを守るためには、モモンガそのものだけを見るのではなく、そこに暮らす森全体を大切にすることが重要です。
豊かな森林が残っていれば、モモンガだけでなく、さまざまな動物や植物も暮らすことができます。

まとめ

モモンガは、ふわふわの体と大きな目が魅力的な、とてもかわいい動物です。
鳥のように羽ばたくことはできませんが、飛膜を使って木から木へ滑空するという、モモンガならではの能力を持っています。
夜行性の種類が多く、昼間は木の洞などで休み、夜になると森の中を活動します。
日本にもニホンモモンガやエゾモモンガなどが生息しています。
普段なかなか見ることのできないモモンガですが、森の中では木々を上手に利用しながら、静かに暮らしています。
もし森でモモンガを見かける機会があったら、大きな目やふわふわの毛だけでなく、木から木へ滑空する驚くべき能力にも注目してみてください。
かわいいだけではない、森のスペシャリスト。そんなモモンガをぜひ切り絵でも。