大きくて力強い体と、鼻の上にある立派な角が印象的な「サイ」。
動物園でも人気のある動物ですが、「サイには何種類いるの?」「シロサイとクロサイは何が違うの?」と聞かれると、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
実は、現在地球上に生息しているサイは5種類です。しかし、その多くが密猟や生息地の減少などによって厳しい状況に置かれています。
今回は、サイの種類や特徴、食べ物、暮らし、そして絶滅の危機について、切り絵図案と共に紹介します。
サイとはどんな動物?
サイは、奇蹄目(きていもく)サイ科に分類される大型の哺乳類です。奇蹄目にはウマやバクなども含まれています。
サイといえば、大きな体と太い脚、そして頭の上にある角が大きな特徴です。
種類によって大きさは異なりますが、大型のサイは体重が2トンを超えることもあります。陸上で生活する動物の中でも、ゾウに次ぐほど大きな動物の仲間です。
サイの体はとてもたくましく、皮膚も厚く見えるため、まるで鎧を身につけているように感じる種類もいます。
しかし、そんな強そうなサイにも、野生で生きていくうえで大きな問題があります。
サイの切り絵図案

世界にいるサイは5種類
現在生息しているサイは、アフリカに2種類、アジアに3種類います。
1.シロサイ
シロサイは、現存するサイの中でも特に大きな種類です。
名前に「シロ」と付いていますが、体が真っ白というわけではありません。灰色がかった体をしています。
シロサイは草を食べることが多く、地面の草を食べやすい幅広い口をしています。
大きな体で草原を歩く姿には、迫力と同時にどこかゆったりとした魅力があります。

2.クロサイ
クロサイも名前から黒い体を想像するかもしれませんが、実際にはシロサイと同じように灰色や茶色っぽく見えます。
クロサイは木の葉や枝などを食べることが多く、とがった上くちびるを器用に使うことが特徴です。
シロサイとクロサイは、体の色よりも口の形や食べるものの違いを見ると、それぞれの特徴がわかりやすいでしょう。

3.インドサイ
インドサイは、インドやネパール周辺に生息しています。
最大の特徴は、体の皮膚です。厚い皮膚に大きなひだがあり、まるで鎧を身につけているように見えます。
また、インドサイの角は1本です。
大きな体と独特な見た目から、とても存在感のあるサイです。

4.ジャワサイ
ジャワサイは、世界でも特に数が少ないサイとして知られています。
名前のとおり、インドネシアのジャワ島に生息しています。
生息できる場所が非常に限られているため、自然災害や病気などが起こった場合にも大きな影響を受ける可能性があります。
貴重な野生動物を守るためには、サイそのものだけでなく、暮らしている森林や自然環境も一緒に守ることが大切です。

5.スマトラサイ
スマトラサイは、現存するサイの中では比較的小さな種類です。
体に毛が生えていることが大きな特徴で、ほかのサイとは少し違った姿をしています。
スマトラ島やボルネオ島などの熱帯林に生息していますが、生息地の減少などによって非常に厳しい状況に置かれています。

サイは何を食べているの?
サイは基本的に植物を食べる草食動物です。
食べるものは種類によって異なり、草を中心に食べるサイもいれば、木の葉や枝、果実などを食べるサイもいます。
大きな体を維持するためには、たくさんの植物を食べなければなりません。
また、暑い地域に生息するサイは、水浴びや泥浴びをすることがあります。
泥を体につけることで、暑さをやわらげたり、虫から体を守ったりするのに役立つと考えられています。
大きくて強そうなサイが泥だらけになっている姿は、少し意外でかわいらしいですね。
サイの角は何でできている?
サイの角は、とても硬い骨でできていると思われがちです。
しかし、サイの角は人間の髪や爪にも含まれている「ケラチン」という成分が主な材料です。
角はサイにとって大切な体の一部ですが、この角を狙った密猟が、サイを苦しめてきました。
サイの角には特別な薬の効果があると信じられてきた地域もありますが、角の薬効については科学的に証明されていないとされています。
それでも違法な取引による需要が残っていることが、サイの保護にとって大きな問題となっています。
サイが絶滅の危機にある理由
サイが減少した大きな理由の一つが、角を目的とした密猟です。
さらに、人間による森林伐採や開発によって、サイが暮らす草原や森林が失われていることも深刻な問題です。
サイを守るためには、密猟を防ぐだけでは十分ではありません。
サイが安心して暮らし、食べ物を探し、子どもを育てられる自然環境を守ることも必要です。
現在では、世界各地で保護活動が行われています。
まとめ|サイを知ることが自然を守る第一歩
サイは、大きな体と立派な角を持つ、とても迫力のある動物です。
しかし、世界には5種類しか現存しておらず、多くのサイが密猟や生息地の減少による危機に直面しています。
シロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイには、それぞれ違った特徴と暮らしがあります。
動物園でサイを見るときには、「どんなものを食べるのかな?」「口の形はどうなっているかな?」など、少し詳しく観察してみるのもおすすめです。
サイについて知ることは、遠い国の動物について学ぶだけではありません。
地球上の貴重な野生動物や、その動物たちが暮らす自然環境について考えるきっかけにもなります。
大きくて力強いサイが、これからも地球上で暮らし続けられるように、私たち一人ひとりが野生動物の現状に関心を持つことが大切なのではないでしょうか。そんなサイを切り絵で表現してみてください。





















